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 道路除雪に関する調査試験(継続)-都市内除雪に関する調査試験-

作成年度 1990年度
論文名 道路除雪に関する調査試験(継続)-都市内除雪に関する調査試験-
論文名(和訳)
論文副題 平成2年度(指-6)
発表会 平成2年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成2年度技術研究発表会
発表年月日 1991/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
抄録
近年、除雪機械およびその工法の進歩により、郊外の国道の除雪施工レベルは年々向上している。しかし、除雪機械による施工が十分にできない都市内の狭あい場所あるいは除雪機械の使用により交通渋滞を引きおこす箇所などでは、雪の取り残し、特に車道と歩道間に雪の堆積などが生じ、冬の都市内環境は必ずしも満足できる状況には至っていない。都市内におけるこのような雪問題を解決するために流雪溝や融雪施設等の整備が進められている。本調査試験では、流雪溝、融雪施故等を有効に活用して都市内の狭あい場所等の除排雪を効率的に行うために、除雪した雪を空気によって輸送する機械の開発を昭和63年度から行っている。除雪した雪を空気を媒体として輸送することによって、例えば、公園に雪山のような冬の遊び場を造るなど、克雪と同時に利雪目的にも利用が期待できる。昭和63年度は、圧送方式での雪の空気輸送機械の検討に基づき、模型装置の試作と実験を行い、雪の空気輸送機械の実用化に向けての可能性を調査した。その模型装置は、通常のロータリ除雪装置の後方に混入装置を設け、除雪装置でかき込んだ雪を混入装置によって送風装置からの搬送空気に混入して、空気とともに輸送する構造とした。当初の雪混入装置は、除雪装置からの雪を送風管内に挿入した投雪管により送風管内の圧縮空気に混入する機構としたが、送風管内の投雪管出口回りに発生する渦が、雪の混入に悪影響を及ぼし、除雪量や風量の条件によっては投雪管が閉塞をおこし混入不可能となった。雪の輸送能力は、内径150㎜のアクリル管で管内風速30m/sのとき、搬送空気に対する雪の体積混入率で最大0.8%、時間当りの除雪量に換算して1.63t/h(密度0.17g/cm3)であった。雪輸送量(混入率)を多くするためには、雪の混入装置部分の検討が必要であることがわかった。また、輸送管内に雪の詰まりを生じさせないためには、密度0.2~0.3g/cm3の水分を含むこしまり雪の場合で、管内風速15m/s以上必要であった。本年度は、雪の輸送量を増し、機械の効率向上を図るために、雪の混入装置の検討に基づき、昭和63年度に製作した室内模型装置の雪の混入装置部分を改造し、実験を行った。さらに、小形除雪車(KBR-80)をベース機械として模型機(実験機)を試作し、屋外実験を行った。
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