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 山付き河川における地スベリ災害とその対策について

作成年度 1990年度
論文名 山付き河川における地スベリ災害とその対策について
論文名(和訳)
論文副題 平成2年度(河-18)
発表会 平成2年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成2年度技術研究発表会
発表年月日 1991/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
鈴木健一
平野正則
葛西賢三
抄録
地すペりや崩壊は、その地盤がもっている地形・地質といった素因に対して、地下水や表流水あるいは荷重等の外的因子(誘因〉が作用し、斜面がいわゆる「不安定化」することによって発生する。そして、「不安定化」の要因のひとつとして、河川による斜面基部の侵食(洗堀)があげられる。山裾や谷底部の縁辺を流下する「山付き河川」の区間は、常にそうした災害発生の危険性をはらんでおり、当管内においても昭和63年の融雪期に、常呂川の山付き区間において、地すべりにより低水路河道の約半分が隆起するという災害が発生した。しかし、崩壊現象が突発的で予兆もない場合が多く発生原因に誘因の占める割合が高いのに比べて、地すべりは、地質との関連に、おいて発生地域に集中が見られる等素因部分が大きなウエイトを占めている他、既往の地すべり地の再滑動が多いことなどから、災害発生が予見できる可能性が高いものである。このような観点から、本論では、河川計画を策定する上での、山付き河川の地すべり調査のあり方と、実際に被災した場合の調査・対策の手法について、常呂川の災害実績を踏まえて報告するものである。
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