国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 泥炭性軟弱地盤における可とう性パイプの挙動観測-矢板土留施工の場合-

作成年度 1990年度
論文名 泥炭性軟弱地盤における可とう性パイプの挙動観測-矢板土留施工の場合-
論文名(和訳)
論文副題 平成2年度(農-24)
発表会 平成2年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成2年度技術研究発表会
発表年月日 1991/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小野寺康浩
秀島好昭
今井敬典
抄録
近年、農業基盤整備事業のパイプラインは、泥炭地をはじめとする軟弱地盤での施工も多く、今後もこのような地域での施工は増加する傾向にある。泥炭性軟弱地盤におけるパイプ布設では、地盤の沈下現象への配慮から、使用するパイプの可とう性化・軽量化が進んでいる。とくに、大口径可とう性パイプが泥炭地に布設される場合には、原地盤の特性とともに基礎材・埋表し材の性質や締固め状態もパイプの支持、変形に大きな影響を与え、現実の施工規摸・条件下でのパイプの土中挙動を観測することが重要と考えられる。現在、農林水産省の土地改良事業設計基準水路工では、可とう性パイプの設計には米国開拓局の研究成果をもとにした設計定数や埋戻し材が推奨されている。しかし、地盤支持力が極めてて小さく、深さ方向にも平面的にも不均一で特有の圧密・変形特性をもつ泥炭地盤では、受動抵抗係数e、や変形遅れ係数Fの選定には、現在の基準をそのまま適用することが困難な場合も少なくない。さらに、米国開拓局における埋設可とう性パイプに関する実験においては理設方法は素掘施工を基準としており、矢板施工によって埋設されたパイプラインについては十分な資料が無いのが現状である。今回、泥炭性軟弱地盤におけるパイプライン布設の適切な設計手法を検討するために、矢板土留工法によって埋設された可とう性パイプ(FRPM管)の土中挙動について原位置試験を行った。本報では、矢板引抜き後3週間までの観測結果を述べる。
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