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 釧路港中央埠頭-7.5m岸壁改良工事のストラット工法について

作成年度 1990年度
論文名 釧路港中央埠頭-7.5m岸壁改良工事のストラット工法について
論文名(和訳)
論文副題 平成2年度(港-15)
発表会 平成2年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成2年度技術研究発表会
発表年月日 1991/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
金田充
吉田義信
中山学之
抄録
中央埠頭-7.5m岸壁は、釧路市の主力観光ゾーンとなった幣舞橋・EGG・MOOの建造物が並ぶ旧釧路川右岸の河口にあり、4号5号6号の連続3バースとして主に林産品・化学工業品・軽工業品・食料品などを扱う利用水準の高い岸壁である。建設後25年以上経過し鋼矢板壁の老朽化が進み危険な状態となったため、平成元年度より岸壁の改良工事に着手されている。河口側から4号バース5号バースと順次改良することとされ、4号バースの改良断面については経済性・施工性から一般的に採用される控え直杭タイロッド式鋼矢板岸壁として事業実施されている。平成2年度には5号バースの改良工事に着手されることとなったが、5号岸壁背後(約15m)には上屋(倉庫)があり、また、前面水域は港湾区域と河川区域の重複区域となっており河川管理上、岸壁の前出し改良が不可能であるなど施設築造空間が限られており港湾構造物の既存工法では無理が生じた。このため、「施工スペースの縮小を図ることができ、軸力と曲げ応力とのバランスから部材の経済的設計ができる」として提案され技術開発中の工法である「水中ストラット式港湾構造物」の採用が検討された。港湾施設としての施工実績は無いが、この工法による「水中ストラット式鋼製岸壁」は鋼管杭を前列に、鋼管矢板を後列に配し、その間を海中部において耐圧縮部材(水中ストラット部材)により補強した根入式ラーメン構造で、設計・施工に関して「耐圧縮部材の結合」を除けば基本的に既存構造系の応用であるため、技術活用パイロット事業として本施設への導入が採択され、当該構造物の力学的挙動や特有な工種に関する施工牲の確認を行いながら現地施工が実施されている。本報告は中央埠頭5号岸壁改良工事の施工断面・施工経過の概要の報告と、工法上の特有な工種について若干の説明を行う。
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