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 古平漁港の港内静穏度解析について

作成年度 1990年度
論文名 古平漁港の港内静穏度解析について
論文名(和訳)
論文副題 平成2年度(港-25)
発表会 平成2年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成2年度技術研究発表会
発表年月日 1991/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
岸哲也
高森孝紀
抄録
古平漁港は積丹半島の基部に位置する第3種漁港である。本漁港は昭和5年に第1期工事が始まり、昭和26年に第3種漁港の指定を受け、第1次漁港整備長期計画に着手した。本漁港では、昭和52年のソ連200海里漁業専管水域の設定により大型漁船(200~400t型)の大幅な減船、さらに昭和60年~61年には、北方水域でのえび・つぶ・めぬけ漁業の全面禁漁により域船が余儀なくされた。これらに変わり、中型漁船によるすけとうだら刺し網漁業(冬期)、ほっけ刺し網漁業(夏期)へと転換している。また、沿岸漁業として、うに・あわび等の増養殖も盛んに行われている。さらに、日本海北部のいか釣り漁業の振興により活気を呈しており、その基地港として、第8次漁港整備長期計画において外郭施設・係留施設・水域施設・輸送施設等の増設を図るため鋭意施工中である。本漁港での港口幅は大型漁船を対象とした幅員であり、他の漁港に比ペて広く、昭和60年代初めまで大型漁船が東防波堤の港口付近に係留しており、これが荒天時の侵入波等を防止する役目をしていた。しかし、近年、東防波堤からの越波がないにもかかわらず、港口からの侵入波等によって、時化掛りの必要が生じたり、係留漁船の接触事故・係留ロープの切断等の被害が発生しており、漁業関係者から漁船を安全に係留できるような施設の改善要望が強く出されている。以上の状況から、漁港整備長期計画の変更を目的として、平成元年度に現地調査及び静穏度解析を実施したので報告する。
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