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 汐の岬第2トンネルの支保効果について(その2)

作成年度 1991年度
論文名 汐の岬第2トンネルの支保効果について(その2)
論文名(和訳)
論文副題 平成3年度(道-22)
発表会 平成3年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成3年度技術研究発表会
発表年月日 1992/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
森田英俊
奥寺敏雄
工藤嘉彦
抄録
汐の岬第2号トンネルは、一般国道231号増毛町地内において現道の線形改良を目的として建設されている延長140mの2車線道路トンネルである。トンネル施工区間の地質は、熱水変質を受け粘土化の進む強風化変質安山岩からなり脆弱岩盤となっている。また地形的には土被りが20m程度と薄く、加えて急傾斜の山腹部に計画されているため前線に亘って偏圧地形となっている。このような地形地質の諸条件に対処するために、"吹付コンクリートを使用した側壁導坑先進工法"で掘削を行ない、更に上半に加わる荷重の一部を地山に分散させ側璧部の荷重分担を軽城される目的で"上半支保工にウィングリブ付支保工"を採用し、これらの方法により地盤支持力の小さな周辺地山に挙動を制御しトンネル構造体としての安定を計り、迅速で経済的な施工を行なうことを基本構想として設計されている。本トンネルは、昨年度(1991年2月)の当研究発表会において、試験の目的・方法とうについて報告されている。その概要は以下のとおりである。(1)実施目的先行する導坑において、一般的に用いられているウィングリブの効果挙動の把握並びに、導坑断面での地山挙動を把握して上半掘削時の挙動を推測し、設計条件等の検証を行なうことにある。(2)調査・計測項目と検証事項①導坑断面に対する地山挙動の発生領域規模と経時変化の把握。②支保工脚部のウィングリブによる支圧状況の把握。③地山挙動領域規模と支保部材の支保効果との関係の把握。④導坑断面での挙動(上記①~③)の把握から、上半掘削時の挙動推測及び、上半実断面での検証。尚、昨年度の発表会において、上記に示した①~③の項目が報告されており、本稿では主に④についての報告をするものである。
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