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 開水路内貯留量の調整容量としての利用について

作成年度 1991年度
論文名 開水路内貯留量の調整容量としての利用について
論文名(和訳)
論文副題 平成3年度(農-34)
発表会 平成3年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成3年度技術研究発表会
発表年月日 1992/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小松淳一
抄録
幹線用水路系の上流部を開水路形式、下流部をパイプライン形式とする複合水路系では、開水路とパイプラインにおける水理現象の伝達速度および水管理方式の相違を吸収すべき適切な調整(バッファー)容量が必要である。すなわち、この調整容量が不十分な場合には、水路系下流部を構成するパイプラインヘの空気連行を防止するために、常に開水路区間の用水到達時間後に予測されるパイプライン区間の需要量を取水、送水するなどの煩雑な水管理を行うか、または実際の需要量より多い流量を送水し、余水吐からの無効放流を許容した水管理を行う必要があり、管理能力や送水効率の低い用水路システムとなる可能性がある。複合水路系において必要な調整容量は、一般に開水路とパイプラインとの接合部に調整池として設けられる。しかし、用地などの制約条件から調整池自体で調整容量を確保できない場合には、開水路内貯留量に調整容量の一部を付加するなどの方策も考えられる。そこで、本報告では、吉野らによる複合水路系における調整池必要容量の算走法に基づき、開水路内貯留量の調整容量としての利用に関する計算事例を示す。
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