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 釧路西港浚渫軟泥の固化処理工法

作成年度 1991年度
論文名 釧路西港浚渫軟泥の固化処理工法
論文名(和訳)
論文副題 平成3年度(港-20)
発表会 平成3年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成3年度技術研究発表会
発表年月日 1992/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
平山裕義
関野高志
吉田義信
抄録
近年、都市化の急速な発展にともない、内港(湾)における汚泥・へドロ・軟泥の発生量が増大し、環境問題とも合わせて、その処理に苦慮しているところである。釧路港西港地区は、隣接する工場からの工業排水等が港内に排出されており、また、第一埠頭が完成して17年が経過していること等から、軟泥(ヘドロ)が、第一埠頭の前面から第三埠頭にかけて広範囲に堆積していることが明らかとなっており、現在もわずかではあるが進行している。第三埠頭の建設は、昭和59年に東側-5.5m岸壁に着手以来、-12m岸壁2バースを始めとする岸壁、物揚場、泊地等の整備を現在まで鋭意進めてきており、平成2年度までに、-12m岸壁の上部工、裏込エの一部と埋立工を除いてほぼ外郭(本体工)については完了となっている。第三埠頭の供用開始に当って、釧路市は大型岸壁の不定、新たな埠頭計画が立てられない情況から、地元港湾利用者から早期の供用開始を要請されており、今年12月に西側-12m岸壁を暫定-10mで、平成4年度には南側-12m岸壁を暫定-11mで供用開始する予定となっている。今年度の第三埠頭に関する工事は、-12m岸壁前面の泊地浚渫337,000m3及び、三埠頭内の港湾施設用地の埋立 219.000m3が主な工事で、他に上部工、裏込工、舗装工の一部を施工することになっている。今年度施工の泊地(-12m)浚渫の大部分が、上記軟泥(へドロ)の浚渫となり、浚渫量も 228,000m3と大量になることから、この軟泥の浚渫方法及び、土砂処理について経済性、施工性、供用開始までの期間的な制約等を考慮して検討を行ってきた。当初、軟泥については土砂処分用地を確保して全土量捨土する方法で検討したが適当な処分用地の確保が難しく、最終的に西防基部背後地に約150,000㎡の処分地を確保するにとどまり、三埠頭内に軟泥を埋土しなければならない事となった。このため、三埠頭内の埋立 219,000m3の内110,000m3については、短期間で埋立地が供用できる改良工法を選定することになり、近年、汚泥・軟泥(ヘドロ)の改良に使用例、実績等が数多く報告されているセメント系固化材を使用して、埋立に流用することとした。本文は、固化材の添加、攪拌混合をプラント式連続ミキサーで行った、固化処理工法の設計・施工について報告するものである。
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