留萌管内は1市7町1村で構成され、日本海沿いに南北に広がっており、大きく南部・中部・北部とに分けることができる。南部-増毛町、留萌市、小平町中部-苫前町、羽幌町、初山別村北部-遠別町、天塩町、幌延町日本海沿いの国道は小樽~稚内までの観光ルート"日本海オロロンライン"と呼ばれており、留萌管内はこの中央部に位置する。国道231号の増毛町歩古丹~同町大別苅間L=12.1㎞の通称別苅山道が海側にL=6.7kmの新ルートとして平成4年10月22日完成供用され、通年通行可能となりいろいろな整備効果が期待されている。観光地としては、平成2年8月1日指定になった暑寒別・天売焼尻国定公園、北にはサロベツ湿原を中心とする利尻礼文サロベツ国立公園を有しており現在各町村で観光レクリエーション施設作りを進めているが入り込みは7~8月の海水浴時期に集中、日帰り通過型が多い。留萌管内の人口は昭和30年の138千人をピークに、ニシン漁業の衰退、エネルギー革命に伴う炭鉱の閉山等による人口の減少で平成4年4月で74千人、中心都市留萌市でも昭和39年の42千人が32千人、若年層の流出が顕著で、管内の65才以上高齢者人口は総人口の16.3%と全道平均12.3%を大きく上回っている。本報告書は、道路整備の長期構想の策定にあたって行った管内9市町村の自治体首長およびさまざまな道路利用者のヒアリングの結果をもとに留萌管内の地域の生の声を報告するものである。 |