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 青潮侵入防止による湾状水域の水質浄化について

作成年度 1992年度
論文名 青潮侵入防止による湾状水域の水質浄化について
論文名(和訳)
論文副題 平成4年度(共-11)
発表会 平成4年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成4年度技術研究発表会
発表年月日 1993/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
平野正則
荒田哲己
宮島滋近
抄録
網走湖は網走川の感潮上流端に位置する湖で、水温、塩分量の相違により水深5m付近に密度躍層が形成されている。上層・下層の鉛直拡散が極めて小きくなるため、有機物の分解によって上層の溶存酸素が下層に供給されず、下層の溶存酸素が無くなると塩分と硫化物が結びつき青潮の原因となる硫化水素が形成まれ、密度躍層付近に滞留する。風の吹き寄せにより湖岸側の水面が上昇し、湖面が振動すると、内部躍層面も内部波が発生し、内部波のはいあがりや振動系の異なる水域に硫化水素を含んだ下層水が湖面に湧昇し、青潮と呼ばれる現象となる。青潮水塊が流れによってゆっくりと湾状水域を周辺の溶存酸素を消費しながら移動し、ワカサギウグイなどの魚類、シジミがへい死し、水産資源に大きな影響を及ぼすだけでなく、水質悪化、悪臭などの環境問題を生じている。そこで本研究は、女満別空港に近接しており交通の便もよく、キャンプ場、湖畔ホテル等があり利用性の高い女満別湾状水域の水質保全対策として青潮対策施設を新たに提案し、その効果を検討するものである。
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