日本人は、欧米に比べレジャー意識の低さと多様性のなさが国際的に見て問題とされている。しかし、近年の週休2日制の定着によるレジャー意識の変化や免許人口・自動車保有台数の増加のために、休日における都市周辺の幹線道路では、渋滞が頻繁に起きている。そして渋滞による社会的・経済的損失は、大きく、解決すべき交通問題の一つとして、その解消方法について研究が必要とされている。渋滞解消に対する国民の期待は大きく、特に正月、ゴールデンウィーク、お盆などは、マスコミにより各地の渋滞が、大きく取り上げられ、社会問題の一つとなっている。平成2年度のデータによると、休日交通量が平日交通量を上回る箇所の割合は、全国28.5%に対し、北海道は40.4%と大きく上回っている。一般国道230号は、札幌圏と道南を結ぶ幹線道路であり、また我が国でも有数の定山渓、ニセコ、ルスツなどの温泉街・観光地や、冬季には多くのスキー場と札幌を結ぶアクセス路となっているので、四季を問わず渋滞が休日に起きている。本研究は、局部的混雑の緩和に関する研究として、一般国道230号の渋滞の実態を把握し、原因を解明し、渋滞対策を検討するものであり、本報告は、平成3年度調査結果と平成4年度調査結果の-部である。 |