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 道路舗装における無型枠舗装による施工について

作成年度 1992年度
論文名 道路舗装における無型枠舗装による施工について
論文名(和訳)
論文副題 平成4年度(道-23)
発表会 平成4年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成4年度技術研究発表会
発表年月日 1993/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
田中義則
四月朔日裕
城ヶ端政次
抄録
経済活動の発展は、都市間の流通を促進すると共に自動車交通量の急激な増加を招いた。このような状況下において北海道では、積雪寒冷地域という特殊性も加わり、他の本州諸地域と比較して舗装の損耗が激しく、頻繁な舗装修繕・補修等の実施を余儀なくされる現状にある。一方、舗装の施工方法については、ここ数十年余り、大きな変化を遂げず、ほほ同じような形式で行っている。このため、交通量の多い現道上での舗装施工は、一時的にせよ車両の通行を阻害するばかりでなく、路上作業者の危険性をも高めている。近年の建設工事における労働災害は、当該工事関係者のみならず、第三者にも大きな影響を及ぼすケースが増えている。建設業における労働災害の全産業に占める割合について、過去5年間の推移を見ると、休業4日以上の死傷者数では昭和62年以降約30%を占めており、死傷者数では約42%を占めている。さらに建設業の中で道路工事における死亡者数の割合は、平成2~3年度で見ると約10%をしめ、その原因は交通事故や建設機械災害によるものが半数以上となっている現状である。このような状況の中、著者らは、アスファルト舗装作業中の安全確保及び省力化の一手法として、型枠を使用しない施工方法について検討した。現行の施工方法で、型枠を全く使用しないで行った場合の問題点は、次のようなものが挙げられる。・転圧時に側方の押さえがないため舗装が横ズレを起こす。・舗装端部の厚さが薄くなり、所定の厚さを確保出来ない。・厚さが不均一となり、平坦性が悪くなる。このようなことから、型枠を使用せずに舗装の出来型及び品質を得るためには、アスファルトフィニッシャによる敷均しと同時に、舗装端部を締固める方法が有効ではないかと考えられた。そこで、アスファルトフィニッシャに振動スクリードと呼ばれる舗装端部締固め装置を取付けて施工を行う無型枠舗装工法を行なった。その結果、この無型枠舗装工法は従来の品質を低下させることなく、当初の目的を十分満足するものであることが判明したので報告する。
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