国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 監査廊に設置した鉄筋計の挙動について(第2報)

作成年度 1992年度
論文名 監査廊に設置した鉄筋計の挙動について(第2報)
論文名(和訳)
論文副題 平成4年度(ダ-11)
発表会 平成4年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成4年度技術研究発表会
発表年月日 1993/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
都築慶剛
細井俊宏
安田俊一
抄録
卯原内ダムは昭和62年度~63年度に監査廊を施工し、平成元年度に盛立を開始して、現時点では堤高に対する割合が約86%となる標高EL86.0mまで盛立を完了している。この様な工事の進行に伴い各種の計器を埋設して、ダムの挙動を把握し安全性を随時確認することに努めている。前回は、各観測計器の測定結果の中から監査廊に設置した鉄筋計の挙動について、コンクリートの部材温度と盛土高を説明変数とし、鉄筋計実測値を目的変数とした重相関解析による分析を行った結果、全体的に実測値をよく説明できる回帰式が得られたことを報告した。このことから、監査廊コンクリートの発熱硬化後の内部応力はコンクリートの温度変化と盛土荷重の影響を受け、コンクリート部材は温度荷重と盛土荷重に対して弾性的な挙動をしていることが明らかとなった。設計に際しては、施工段階において最大温度と温度降下勾配などの観点から部材にクラックを発生させないための検討が行われてはいるが、構造物の重要度によっては、盛土荷重などの外荷重のみを考慮しているだけで発熱硬化後のコンクリートの温度変化によって生じる応力については考慮していないことが多い。しかしながら、昨年度の報告の重相関数解析結果によると鉄筋計の挙動に対する温度変化の寄与率(影響度)が、30%~97%もあることから予想される気温の変化によって生じる温度応力に対する検証を行うことが必要ではないかと考えられる。今回は、その温度変化によって生じる応力を予測(検証)する手段として定常の有限要素法(FEM)を導入し、構造解析による分析を行ったのでこれを報告するものである。
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