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 スタッドレス化における北海道の冬期スリップ事故の分析

作成年度 1995年度
論文名 スタッドレス化における北海道の冬期スリップ事故の分析
論文名(和訳)
論文副題 平成7年度(道-10)
発表会 平成7年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成7年度技術研究発表会
発表年月日 1996/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
永井智行
高木秀貴
大沼秀次
抄録
北海道における過去10年間(昭和60年~平成6年)の交通事故(人身事故)の推移は、昭和60年から平成元年までに6,335件(1.3倍増)の増加が見られ、また冬期間の交通事故の推移は、昭和61年度から昭和63年度まで徐々に増加し、スタッドレスタイヤが若干普及し始めた翌年の平成元年度には急増の傾向が見られている。その後、平成元年以降は通年交通事故及び冬期交通事故についてもほとんど変化は見られず横這い傾向となっている。しかし近年のスタッドレス化の進展のもとで冬期交通事故には一つの大きな特徴が見受けられる。冬期間の全事故件数には大きな変化は見られないが事故要因として冬型事故の代表でもある冬期スリップ事故がスタッドレス化の進展と伴に急増しており、平成元年度から平成5年度までの増加率は2.2倍となっている。つまり、ここ数年冬期間の冬型事故及びスリップ事故による死者数にはほとんど変化が見られないが、冬期の気象やスタッドレス化などに影響されるスリップ事故件数そのものが年々急増の傾向が見られてきている。スリップ事故は冬期間に発生した事故のうち、気象条件に影響される冬型事故(ほかに吹雪や地吹雪による視程障害、わだち事故)の一類型であり平成元年度では冬型事故に占めるスリップ事故の割合は8割弱だったのに対し、その後絶対件数の増加と伴に、冬型事故の9割がスリップ事故が占めている。このように近年急増している冬期スリップ事故に着目し、平成元年度~平成6年度データをもとに指定地域別の変化やスリップ事故多発箇所などを明確にし、スリップ事故に係わる特徴を把握することで、今後の冬期道路管理の対策への資料とするものである。
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