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 大雪山国立公園内における黒岳沢川砂防事業での景観検討について

作成年度 1995年度
論文名 大雪山国立公園内における黒岳沢川砂防事業での景観検討について
論文名(和訳)
論文副題 平成7年度(ダ-11)
発表会 平成7年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成7年度技術研究発表会
発表年月日 1996/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
佐々木政幸
野村強
白河利夫
抄録
黒岳沢川は、北海道中央部に聳える大雪山系黒岳(1,984m)から北東へ流れ、層雲峡にて石狩川に合流する流域面積4.8k㎡の小渓流である。地形は急峻でⅤ字谷を成しており、平均河床勾配は1/4である。切り立った溶結凝灰岩の崖や崩壊地が多く、土砂生産が極めて盛んな北海道でも最も荒廃の進んだ渓流の一つである。黒岳沢川は、観光地大雪山国立公園(面積2,308,941k㎡、昭和9年12月4日指定)の拠点である層雲峡温泉街の中心を流れており、その流域は自然公園法で特別地域として指定されている。一方、黒岳沢川が形成した扇状地は国立公園の集団施設地区の指定が成されてから急速に発展し、昭和42年にロープウェイが設置され、ほぼ現在の様な街並みが型成されている。観光のピークは7月~10月で、年間約300万人の観光客の半数以上がこの期間に集中している。黒岳沢川砂防事業は、大雪山国立公園の風格と調和のある風景としての修景が求められる。また、砂防施設としての安全性の確保の中で、自然公園内の公共構造物として来訪者への配慮も求められている。本報告は、砂防施設の在り方について国立公園内の観光地で実施している黒岳沢川砂防事業の景観検討について報告するものである。地元でほ「プラン65」という地域計画を持ち、当地区の振興・発展へ向けた施策を展開しており、この計画との整合を図りつつ景観検討を行なった。また、同時に学識経験者や環境庁、管理官等に助言をいただき検討を行なった。
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