国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 有孔堤背後の流況特性について

作成年度 1995年度
論文名 有孔堤背後の流況特性について
論文名(和訳)
論文副題 平成7年度(港-24)
発表会 平成7年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成7年度技術研究発表会
発表年月日 1996/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
鈴木孝信
山本泰司
明田定満
抄録
港湾や漁港においては、来訪する市民や労働者に対してより快適な空間を提供したり、海洋レクリエーションや水産生物の蓄養・養殖など港内静穏域の有効利用の要請、さらに周辺の生態系にも配慮した施設整備が強く求められている。これらの要請に対して、港内閉鎖水域の水質を良好に保つことは不可欠の要素であり、そのための技術が開発されてきた(第34~38回北海道開発局技術研究発表会指定課題)。有孔堤は、防波堤直立部に通水孔を設けたもので、波浪エネルギーや潮汐流により防波堤内外の海水交換を促進させるものである。この形式は構造が比較的簡単であることから、通常の混成堤の断面形状を変えずに採用できることや、通水孔が水中にあるため港内への伝達波を抑えられるといった利点がある。有孔堤の海水交換に関する効果については、前出の文献で詳細に検討されている。本来、通水孔は水深の深い位置に設置するのが水域の利用上望ましいが、もともと水深の浅い箇所に防波堤を建設したり、漂砂等の問題で比較的水深の浅い位置に通水孔を設けざるを得ない場合がある。このようなケースでは、波浪時において防波堤背後に発生する噴流が港内の利用に影響を与えることが考えられる。本研究では、現地に建設された有孔堤をモデルにして、堤体背後の流況特性を実験的に明らかにするとともに、孔口から噴出する流れに対する対策法を検討したものである。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.