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 平成5年度発生 北海道釧路沖・南西沖地震災害における河川堤防被災について-被災メカニズムの考察と復旧工法について(速報)-

作成年度 1993年度
論文名 平成5年度発生 北海道釧路沖・南西沖地震災害における河川堤防被災について-被災メカニズムの考察と復旧工法について(速報)-
論文名(和訳)
論文副題 平成5年度(指-3)
発表会 平成5年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成5年度技術研究発表会
発表年月日 1994/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
抄録
平成5年度、北海道では1月に釧路沖地震、7月に北海道南西沖地震と二度にわたりマグニチュード7.8の大地震が発生し、周知の通り多大の被害を被った。とりわけ、両地震による河川堤防の被害も甚大なものとなり、被災河川は、釧路沖地震による釧路川、音別川、和天別川、標津川及び十勝川、北海道南西沖地震による後志利別川と尻別川の合計7河川に達した。地震発生後、直ちに被害状況の調査を実施し、緊急復旧によって二次災害防止を図り、追って本復旧工事に着手した。特に一級河川である釧路川、十勝川、後志利別川、尻別川の4河川については、地震被害の実態把握のため、被害状況についての詳細な調査をあわせて実施した。また、釧路沖地震発生後「釧路沖地震災害実態調査研究会」を組織し、北海道南西沖地震後にはこれを「北海道地震災害実態調査研究会」と改称拡充し、両地震災害の総括のため、地震動と被害の概要、被害の実態の総括、震前、震後の体制・対応の実態整理、復旧工法の実態、耐震対策の検討というようなテーマを掲げ調査及び検討の推進を図っている。この両地震による河川堤防の被害には、ともに砂質土の液状化現象が関与していることが明らかとなったが、泥炭地盤上に築堤された釧路沖地震による被害箇所と、砂質土地盤上に築堤された南西沖地震による被害箇所では被害発生機構に大きな違いのあることが判明した。本研究は、このような地盤条件下の築堤が今回の被害河川に限らず道内に広く分布することから、今回の主要4河川の被災メカニズム、被害状況、復旧工法等を整理すると共に、被害の発生及び被害程度に関与すると考えられる要因を抽出し、今後の河川堤防の地震対策に有用な情報として資することを目的とするものである。
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