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 蛇行水路の河床洗掘深に関する研究

作成年度 1993年度
論文名 蛇行水路の河床洗掘深に関する研究
論文名(和訳)
論文副題 平成5年度(河-22)
発表会 平成5年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成5年度技術研究発表会
発表年月日 1994/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
鳥谷部寿人
清水康行
渡邊康玄
抄録
近年河道の整備が進み洪水の提内地への氾濫は減少してきている。しかしながら、このことは氾濫により洪水のエネルギーが分散されていたものが河道内に集中することを意味し、護岸をはじめとする河道内施設への被害が大きくなる結果を生み出している。このことから提内氾濫の防止もさることながら、河道内災害の防止についての積極的な取組みも重要になってきている。河道内災害の要因は様々であるが、河床洗掘は、最も重要な要因の一つであると思われる。すなわち、河岸近傍に発生した場合、河岸侵食による堤防への危険度の増加あるいは水位流向に影響を与え構造物や河岸保護工への被害を助長する。河川計画策定においては従来経験に頼る部分が大きなウエイトを占めてきた。河川計画で特に段階施工計画を立案する上で合理的かつ簡単に河床洗掘深を算定する手法の開発が急がれている。このため河床洗掘深を求める方法として、数値計算、簡易手法等が提案されてきている。2次元、準3次元といった数値計算は精度良く河床洗掘深を求めることができ、近年河道計画上必要不可欠のものとなってきている。しかし全河川に適用するためにはかなりの労力と時間を必要とする。そこで精度は落ちるが比較的簡単に河床洗掘深を算出する手法として簡易手法が考えられてきた。河床洗掘深を求める簡易手法において、河道湾曲の影響と砂州の影響を分離して扱ったものに渡邊の方法がある。この手法は湾曲と砂州の河床洗掘深に対する影響を水理量に結び付けて種々の河道に適用可能なものとしている。しかしこの手法についても砂州と湾曲の共鳴現象については考慮されておらず、共鳴現象の発生条件下では危険側の判断を示す場合があると思われる。そこで本研究では共鳴現象を取り入れた簡易算定法についての検討を行った。
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