国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 ボックスモデルによる富栄養化現象の予測について

作成年度 1994年度
論文名 ボックスモデルによる富栄養化現象の予測について
論文名(和訳)
論文副題 平成6年度(共-30)
発表会 平成6年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成6年度技術研究発表会
発表年月日 1995/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
矢野明夫
抄録
建設省所管のダム事業については、湛水面積が200ha以上の一級河川に係るダムの新築の場合、建設省要網(以下「要網」という)に基づき環境影響評価の実施が義務づけられてる。この場合、富栄養化の予測は、ボーレンワイダーモデル(Vollenweiderモデル)で実施されているのが一般的である。一方、北海道においては、北海道環境影響評価条例(以下「条例」という)に基づき、湛水面積が200ha以上の河川に係るダムの新築において環境影響評価の実施が義務づけられている。この場合、富栄養化の予測手法は、数理シミュレーションモデルで実施することとなっており、現在までの実施事例では、完全混合モデル(以下「ボックスモデル」という)で予測されている。当別ダムは、その貯水池規模から上述の要網及び条例の双方に基づいた環境影響評価を実施する必要が生じたことから、富栄養化予測についてボーレンワイダーモデル及びボックスモデルの二種類のモデルで予測することとなった。本稿では、まず、ボーレンワイダーモデル適用上の問題点に触れたあと、ボックスモデル採用の適否に関し、ボーレンワイダーモデル等との整合性についていかなる検討を加えたかを述べるとともに、併せてボックスモデルのシミュレーション結果をもとに、このモデルの特性について考察を加えるものである。
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