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 滝里ダムのグラウチングによる岩盤の力学的改良効果に関する検討

作成年度 1994年度
論文名 滝里ダムのグラウチングによる岩盤の力学的改良効果に関する検討
論文名(和訳)
論文副題 平成6年度(ダ-8)
発表会 平成6年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成6年度技術研究発表会
発表年月日 1995/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小西勇治
芳賀敏二
中島均
抄録
コンソリデーショングラウチングは、ダム基礎岩盤の掘削等によるゆるみを固結化し、岩盤浅部を均質化・一体化させる目的で、主に岩盤の力学的改良をめざして実施されている。とこが、その改良効果はルジオン値によって判断されるのが一般的で、いわば、間接的な評価であり、現状では改良された結果を設計に反映させてはいない。コンソリデーショングラウチングの力学的な効果判定については、これまでのところ主として脆弱な軟岩(鮮新世砂岩)あるいは硬質岩(流紋岩・花崗岩・白亜紀砂岩)での成果が多く得られている。前者は、設計・施工にかかわる実務的な要請によるものであるが、後者には、改良効果を比較的明瞭にとらえやすいが、どの程度(強度)の岩盤まで適用可能かという課題が残されている。滝里ダムは、石狩川水系空知川に建設中の多目的ダムで、堤高50m、堤頂長445m、堤体積455千m3の重力式コンクリートダムである。その基盤は、中生代白亜紀の中硬質な頁岩が主で、一部硬質な砂岩、軟質な凝灰岩を挾在する。頁岩は一軸圧縮強度が300kgf/c㎡程度の岩盤で硬質ではない。このような岩盤の特徴から、上記の研究結果が少ないので、コンソリデーショングラウチングによる力学的改良効果の検証を行った。試験手法としては、孔内水平載荷試験(LLT)と孔内打撃応答試験(BHT)を用いた。試験ヤードは堤体外に設けたので、LLTでは降伏まで載荷し、岩盤強度の推定を行った。また、BHTが岩盤物性を簡便、迅速、かつ、廉価に測定可能な新しい試験方法なので、その適用性について検討した。
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