国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 混合土のパイピング抵抗性について

作成年度 1982年度
論文名 混合土のパイピング抵抗性について
論文名(和訳)
論文副題 昭和56年度(E-21)
発表会 昭和56年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和56年度技術研究発表会
発表年月日 1982/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
名越庸雄
抄録
ダムや堤防などの土構造物内に浸透水圧が発生しているとき、浸透水流が堤体内の土粒子を流動させて遂には土構造物を欠壊に至らせることがある。このように浸透水流により土粒子が流出して地盤内にパイプ状の水道ができる現象をパイピングといわれている。浸透流が堤体などの安全性に及ぼす影響の検討は、現在、画一的な方法はなく、一搬に次のような方法で行なわれている。(1)限界動水勾配1cの方法式によって検討されるもの1c=Gs-1/1+e ここに Gs;土粒子の比重 e;間ゲキ比(2)限界流速Ucの方法式(Tustinの式)による検討Uc=√γsub×g/A×γw ここにγsub;土の水中重量 A;浸透流を受ける面積 g;加速度 γw;水の単位体積重量(3)Sichartの透水係数K0と限界動水勾配の相関式による検討lc=1/1.5+√k0(4)コンシステンシー試験結果から得られる塑性指数lpにより検討するものとする。最近懲造されているフィルダムの不透水性材料は、土地の改良を目的とした混合土を数多く使用されている。砂礫混合による高含水比粘性土の改良目的は、透水係数の増大を抑制させながら、土のせん断特性、圧縮生、施工性の改良をねらったものである。これらを検討するための土質試験方法は、日本工業規格(JIS)、または土質工学会基準(JSF)で基準化されたものである。しかしながら、土のパイピング抵抗性を検討するための規準化された試験方法は、いまだ確立されていないのが実情であるo今回、高圧による透水試験を混合土試料で行ない、土のパイピング抵抗性に対する資料を得ることができたので報告する。
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.