国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 冬期間路上歩行中の転倒実態と雪氷路面の改善に関する研究

作成年度 1994年度
論文名 冬期間路上歩行中の転倒実態と雪氷路面の改善に関する研究
論文名(和訳)
論文副題 平成6年度(道-15)
発表会 平成6年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成6年度技術研究発表会
発表年月日 1995/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
高森衛
高木秀貴
大沼秀次
抄録
札幌管内は平成3年に「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」に基づき第3次スパイクタイヤ使用規制地域に指定され、当該年度は試行期間であったが、翌4年に、違反者には罰金が課せられる脱スパイクタイヤが本格的スタートするに至っている。それ以来、道路舗装路面の損傷軽減、環境面では交通騒音や粉じんによる公害が軽減され、地域住民の生活衛生環境向上によるプラス面が見られるようになった。その反面スパイクタイヤに代わったスタッドレスタイヤが主因と考えられる非常にすべりやすい路面、いわゆる冬期の「ツルツル路面」が出現し、それに伴う車両の追突事故発生や歩行者のスリップ転倒事多発などで道路交通の安全面では様々な問題が顕在化してきている。例えば平成2年度冬期間12~3月までに札幌市内を歩行中に転倒負傷して救急車で搬送された人数は415人であったのが、4年度には710人、5年度には676人で4年度に比較して1.6~1.7倍に増加している。歩行中の転倒実態としては、すべりやすい路面が1因で転倒しても、救急車で搬送されない軽微な負傷や、負傷なしの転倒者は救急車で運ばれた人の数百倍と考えられる。そこで、交通研究室では冬期間、現在より安全な歩行環境対策を研究するための基礎資料を得ることを目的に、歩行中の転倒被害実態を知るためのアンケートおよび歩道雪氷路面のすべり摩擦係数調査を実施した。アンケート調査内容は個人の属性と転倒回数、怪我の程度、転倒場所とし、1枚の調査票にその家族も含めて記入する様式とした。従って調査票配布数と回答者数は一致しない。アンケート対象者は6つの機関に協力を依頼し、その内札幌市内に居住する職員とした。調査期間は平成5年12月~6年2月の3か月間、アンケート実施日は3月上旬である。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.