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 次世代除雪トラック(2D・2D-4D・4D)性能試験-中間報告-

作成年度 1996年度
論文名 次世代除雪トラック(2D・2D-4D・4D)性能試験-中間報告-
論文名(和訳)
論文副題 平成8年度(機-1)
発表会 平成8年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成8年度技術研究発表会
発表年月日 1997/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
斉藤勉
渡辺知己
抄録
現在、幹線道路における機械除雪の主力は除雪トラックであり、その作業速度と安全性は極めて重要な要素となる。そのため、除雪トラックは数々の改良を重ねて現在の形式に至っている。既存の除雪トラック10t級(GVW[車輌総重量]20t車)は除雪作業時において、前軸の許容荷重は最大で6,500kgの限界があり、前後の軸重バランスが悪いため、前軸で横滑りが発生しやすい。その対策として、平成3年度には、前軸重量8,500kgの高性能除雪トラック(GVW24t)も開発され、スタッドレスタイヤ装着で実作業で稼働している。高性能除雪トラックは前軸重量の増加により、既存車より圧雪路面において安定した作業が行える。しかし、雪氷路面においては前軸の当て舵操作が大きくなり、操縦性、安定性を充分に確保するのは困難である。今後、更に高い作業安定性を保有できる除雪トラックの開発としては、除雪車の車輪配列を4軸化とすることが考えられる。その基礎資料を得るため、本年度は安定性向上を目的とし、昭和60年度に開発した除雪トラック2D・2D-4Dを、フロント2軸、リヤ復2軸の4軸車2D・2D-4D・4Dに改造した。除雪トラックの操縦安定性向上をに配慮した重量バランスとしては、重心とGブレード位置を近接した位置にすることが好ましく、フロント軸重としては10,140kg、リヤ軸重としては14,460kgとした。この除雪トラックを使用して、けん引力、横滑り抗力、Gブレードに作用する力、作業速度と馬力の各項目を測定し、基礎資料の収集を行った。本試験において調査した除雪トラックを「GVW25t車」、高性能車除雪トラックを「GVW24t車」、現在主流として使われている除雪トラックを「GVW20t車」とする。本論は、次世代型除雪トラックを開発するため、机上で除雪時における操縦安定性の検討を行うとともに、改造した除雪トラックの有効性を確認する予備調査試験を行ったところ所定の良好な性能を得ることができた。
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