作成年度 | 1996年度 |
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論文名 | 流れの多様性に関する考察 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | 平成8年度(河-10) |
発表会 | 平成8年度技術研究発表会 |
誌名(No./号数) | 平成8年度技術研究発表会 |
発表年月日 | 1997/02/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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馬場仁志 |
抄録 |
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河川水の流れ(物理的な運動状態)は、複雑な3次元運動である。流速、流向、水深、空気混入率などが流れの各所で様々に変化し、複雑な流れを形成している多様な水理状態が、魚類や水生生物の生息環境にとって、きわめて重要な要素であることは、既に定性的には指摘されている。また、自然豊かな河川環境の保全と造成を目指して、多自然型河川工法を積極的に実施していく中でも、流れの多様性をいかにして形成していくかが大きな課題となってきている。自然河川の観察から、河川水流の複雑さを観測し、理解することは、容易ではない。肉眼で観察しても見えない流れが存在することもあり、一つの岩を流れの中に置いただけでも、予測できなかった流れが発生することもある。場合によっては、現在の測定技術では計測できないこともある。河川微地形に影響される流れの状態や、全幅的な流況と異なる局部的な流れとその機能を分析するための前提(準備)として、本稿では流れの多様性に関する表現を分類した。さらに、河川生態系に影響する流れの機能、人間の河川利用面における流れの多様性の意義について初歩的に考察した。 |
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