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 河道内植生の計画と適正管理に関する研究

作成年度 1997年度
論文名 河道内植生の計画と適正管理に関する研究
論文名(和訳)
論文副題 平成9年度(指-2)
発表会 平成9年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成9年度技術研究発表会
発表年月日 1998/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
抄録
河道内の植生については、これまで、河道内に存在しないことを前提として取り扱われ、河道計画が策定されてきた。このため自然に成立した樹木群は流下断面の阻害物として除去することが基本であった。近年、河川の景観機能・生態系保全機能が注目され、また新河川法において、「河川環境の整備と保全」が河川管理の目的の一つに明記されたことから、河道内の植生の存在に充分配慮した河道の計画・管理が必要とされている。この際、河道内植生の中でもとくに河川管理上の課題となる樹木群は、橋梁などの人工構造物と異なり、その動的要素(新たな侵入、消失、樹木密度・樹種の遷移)を考慮しながら将来の植生状況について予測または目標設定をすることが必要となる。しかし河道の計画や管理の実際において、現在の植生状況を見て将来像を予測したり、目標の姿を向けて管理しながら誘導したり、また現在の姿や機能を長期的に保全したりすることが可能な手法や維持管理方法については確立されていない。また、植生は河川の物理的・化学的要素である流水や土砂、地形との相互作用により他の生物の棲み場所としての環境をほぼ決定付けているため、河川環境の管理にあたっては、自然遷移的・人為的な植生の変化に伴う生態系の変化をも考慮しながら具体的な管理方針を定めていく必要がある。本研究は、河道内植生の現況及び植生導入・維持管理等の事例を整理するとともに、現地河川において試験伐採を行い、治水安全性の向上・生態系及び景観の保全・省力化等を考慮した植生管理技術の構築に資するものである。
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