国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 美生ダム光地園礫層に係る基礎処理について

作成年度 1997年度
論文名 美生ダム光地園礫層に係る基礎処理について
論文名(和訳)
論文副題 平成9年度(ダ-15)
発表会 平成9年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成9年度技術研究発表会
発表年月日 1998/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
竹谷幸晴
田中繁世
高橋幹男
抄録
美生ダムは、十勝平野西部を流下する十勝川支流美生川沿岸に拓けた畑作地帯(受益面積12,300ha)の農業用水確保を目的とした農業専用ダムである。ダム型式は、重力式コンクリートダムと中心遮水ゾーン型フィルダムとの複合ダムである。ダム右岸のフィル部基礎地盤の光地園礫層は、約40万年前(新生代第四紀中期更新世)の地殻変動により隆起した日高山脈と大雪連峰から、土砂が大量に流れ出し堆積した十勝に分布する代表的な礫層の一つである。ダムサイトでのこの層は、固く・よく締まった礫層でフィルダムの基礎地盤として良好であり、又、全体的には難透水性を示す地層で、当初の計画では基礎処理の必要がない地層とされていた。しかしながら、部分的には透水性が高いこと、堀削により上載荷重から解放された場合、基礎地盤表層部に緩みが生じることなどが懸念されるため、基礎地盤の浸透流抑制の信頼性をより向上させる必要性も検討すべき状況となった。このため、基礎部の水理的安全性を更に向上させる方策として、部分的弱層に考えられるパイピング(浸透破壊)防止及び堀削解放による地盤の緩みを考慮した基礎処理工法について考察を行い、その施工結果について報告するものである。
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