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 防腐処理された木製遊具施設の腐朽状況について

作成年度 1997年度
論文名 防腐処理された木製遊具施設の腐朽状況について
論文名(和訳)
論文副題 平成9年度(共-25)
発表会 平成9年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成9年度技術研究発表会
発表年月日 1998/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
森満範
菊地伸一
奥村真由己
抄録
杭や木柵などの土木資材、遊具施設やモニュメントをはじめとしたエクステリアなど、木質材料の屋外での使用が近年増加している。その場合、薬剤処理が行われずに使用されるものもあるが、長期間の使用を期待する場合は薬剤処理が行われる。特に遊具施設においては、部材の劣化が事故に繋がりかねないため、薬剤による防腐処理が行われるケースが多い。従来、その薬剤として主にCCA(クロム・銅・ヒ素化合物)が用いられてきたが、CCAの環境への負荷が問題とされはじめ、さらに1994年の水質汚濁防止法の改正に伴って1997年2月から木材防腐工場などに対するヒ素の排水基準が強化されたため、これを境に国内で生産されるCCA処理材は減少の一途をたどっている。このような背景から、最近ではAAC(アルキルアンモニウム化合物)やACQ(銅・アルキルアンモニウム化合物)などの新薬剤で処理されたものがこれらの屋外での用途に使用されはじめている。また低コストで簡便であることから種々の薬剤による表面処理(塗布、吹き付けなど)も行われている。これらの処理材の屋外接地条件下での耐用年数は、CCA処理材を除いてはまだ不明な点が多い。ましてや遊具施設のように、人間との接触により物理的な劣化が起こりやすく、また構造上、接地部分や接合部などの腐朽しやすい箇所を多く有した木製遊具施設の耐朽性に関してはほとんど明らかにされていない。そこで今回、防腐処理を施された供用中の木製遊具施設、すなわちCCAで注入処理されたもの、新薬剤の一つで今後CCAに替わってその使用が増加すると予想されるAACで注入処理されたもの、および表面処理薬剤を塗布されたものの腐朽による被害状況、および耐朽性を明らかにするために本調査を行った。
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