国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 肥培かんがい総合検討-第四報 一般畑作物へのスラリー施用-

作成年度 1997年度
論文名 肥培かんがい総合検討-第四報 一般畑作物へのスラリー施用-
論文名(和訳)
論文副題 平成9年度(農-9)
発表会 平成9年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成9年度技術研究発表会
発表年月日 1998/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
木藤真志
中村茂樹
伊東耕
抄録
十勝地域における農業経営の形態は、管内中央に位置する帯広市を中心として、同心円状に畑作→畑・酪混合→酪農と変化している。農家戸数は約8,500戸、耕地面積は約26万haで、1戸当たりの耕地面積は30haにおよぶ大型機械化農業が展開され、十勝はまさに大規模土地利用型農業の代表地といえる。主要作目は畑作4品の小麦・ばれいしょ・豆類・てんさいに加え、飼料作物の牧草である。牧草畑の面積は10.5万haで全耕地面積の40%を占め、乳・肉牛の飼養頭数は地域人口36万人を上回る約37万頭におよび、牧草地1ha当たり3.5頭を飼養する多頭飼養地帯でもある。その結果、十勝では生産性が向上した反面、大量に発生する糞尿の有効利用が地域の大きな課題となっていた。こうした状況の中、地域では土地改良事業が推進され、牧草畑に対しても農業用水を利用して効率的に糞尿還元を行う肥培かんがいが進められている。この施設は作物増収効果及び営農経費の節減等を目的として実施しているが、施設費や施設運転経費の軽減、糞尿の施用基準や環境保全への配慮など、更に地域に適合したシステムへの検討が必要となっている。そこで、当部では大学および農業試験場等の学識者で構成する十勝地域環境保全型農業高度化検討委員会を設置して、これらの課題に対応すべく検討を進めている。今回は平成9年度に行った糞尿の一般畑還元調査において、スラリーの施用の方法や施用時期による作物の収量及び品質等、一般畑作物における肥培かんがいの効果について報告する。
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