国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 畑地かんがいにおける土壌水分予測の適用に関する検討

作成年度 1997年度
論文名 畑地かんがいにおける土壌水分予測の適用に関する検討
論文名(和訳)
論文副題 平成9年度(農-12)
発表会 平成9年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成9年度技術研究発表会
発表年月日 1998/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
橋本諭
村岡武志
宗宮秀政
抄録
畑作農業において、適切なかんがいと水利用を行なうことが営農上極めて有効な手段であり、農家および地域農業の安定と発展に寄与する。一方、大規模な畑地かんがいは近年にスタートしたこと等を理由に、実際の畑地かんがいにおける潅水判断は個々の農家の経験に頼る面が多く、潅水判断の基準が必ずしも集約された営農情報として組織的に活用されていない。このため、各地域に対応した気象予報と土壌水分変化予測情報を提供する試験圃場が、多数設けられることになった。試験圃場を使って行なわれるものは、①かんがい技術的調査(気象観測、土壌調査、土壌水分調査、潅水量調査)、②かんがい営農的調査(生育、収量)、③潅水予報システムの開発(土壌水分予測手法、情報伝達システムの構築)等であり、プロジェクト地区の特徴に応じた開発形態をもっている。このような畑地かんがいに参考となる耕地気象の情報提供は網走管内がいち早くスタートし、また帯広管内の札内川第一地区では土壌水分予測の試行がスタートしている。著者らは、国営畑地帯総合土地改良パイロット事業しろがね地区において「土壌水分予測システム」を構築し、農家に営農技術情報として提供した。先行の地区は、およそ低平な既耕地を対象とするのに対して、当地は改良山成畑工で造成した熟畑化が進んでいない緩斜農地が多く、しかも容易有効水分量(RAM)が小さい火山灰土壌が広く分布する。このため、比較的少量・多頻度のかんがいが必要であり、また、地区の対象作物である露地野菜の生育管理に必要な土壌水分の情報化が望まれていた。本論では予測手法の概要を述べ、その応用性と今後の課題等を検討した。
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