作成年度 | 1986年度 |
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論文名 | 水質保全と汚濁解析 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | 昭和60年度(D-38) |
発表会 | 昭和60年度技術研究発表会 |
誌名(No./号数) | 昭和60年度技術研究発表会 |
発表年月日 | 1986/08/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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伊藤丹 | |
窪田吉仁 |
抄録 |
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留萌川は留萌市内を貫流する流域面積270k㎡、幹線流路延長44㎞の一級河川であり、下流部7.8㎞は都市区間に指定されている。また、KP4/4に設置された固定堰により、その下流側は感潮域になっている。留萌川はこの感潮域において、夏の渇水期にBOD濃度(生物化学的酸素要求量)が高く水質基準点である留萌橋の観測値はしばしば環境基準値(B類型)を越える。時にはプランクトンも発生し、赤潮の現象もみられ、都市区間として好ましい状況にあるとは言えない。この感潮域のBOD濃度上昇の背景としては、夏期の少雨、市街地からの未処理汚水の流達、工場排水の流入、塩水遡上による河川水の滞留効果などが考えられるが、直接的には夏期の水温上昇、日射量の増加がプランクトン発生の誘因となり、これがBOD分析試験で酸素を多量に消費しているのではないかと考えられる。このような、留萌川あるいは類似の現象がみられる他の河川の水質を改善し、将来の利水性、親水性を高めるためには感潮域における水質の予測手法を確立し、今後の水質保全施設や構造物(下水道、ダム、河口堰など)の計画・設計に活用していくことが必要である。 |
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