国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 樋門遠方監視装置について

作成年度 1986年度
論文名 樋門遠方監視装置について
論文名(和訳)
論文副題 昭和60年度(D-42)
発表会 昭和60年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和60年度技術研究発表会
発表年月日 1986/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
安田吾朗
川本定男
安陪和雄
抄録
本論文は次の3点を内容として構成される。①樋門遠方監視装置が持つ機能とその問題点の紹介 ②改良型樋門遠方監視装置の提案 ③樋門遠方監視装置の発展性の検討洪水時の被害を最小限に抑えるためには、樋門のゲート操作を適確なタイミングで行うことが重要であるのは言うまでもない。従来より北海道開発局では、出水時には樋門操作人が1時間に1回の割合で見回りを行うことによって樋門の開閉を行うシステムを採用してきたが、昭和58年より一部の樋門では、樋門上に設置した回転燈の点滅により操作時機を樋門操作人に知らせる装置を設置している。これが樋門遠方監視装置で、昭和61年2月現在では全道で41台が設置されている。樋門遠方監視装置の登場により樋門操作人は自宅にいながらにして、ゲート操作の時機を把握できるようになったはずであるが、現在のシステムではゲート操作に赴くべきタイミングが不明確だという欠点があり、また誤解を招き易い信号を発する場合もある。樋門操作時期の遅れや誤操作は場合によっては洪水被害を増長する原因ともなり、重大な問題である。そこで、本論においてはこれらの点を始めとしたいくつかの欠点を克服するため、装置の改良及び維持点検法について提案を行う。この装置改良案は現在のシステム構成を基本的には変えずに、変換装置ボックス内の基盤を取り換えるだけで実現できるため、新設する樋門遠装置のみならず、既設の装置の改良も容易である。また最後に、樋門遠方監視装置をより有効に活用するための、いくつかのシステムアップの方途について検討し、今後の課題として提示する。
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