国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 ロック材のせん断強さに粒度組成の及ぼす影響について

作成年度 1986年度
論文名 ロック材のせん断強さに粒度組成の及ぼす影響について
論文名(和訳)
論文副題 昭和60年度(E-7)
発表会 昭和60年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和60年度技術研究発表会
発表年月日 1986/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
広瀬照光
岸洋一
抄録
フィルダムロック材の盛土量は、堤体規模にもよるが通常数10万m3にもなり、ロック材のせん断強さは、ダムの安定性、経済性に与える影響は大きい。材質的には堅硬質なものほど望ましいが実状は軟質まで広範囲に用いられており種々要因もせん断強さも多岐に渡る。ロック材料に限らず盛土材料一般に密度を高めると大きなせん断強さが得られるが、せん断強さにはこの他に土の構造が関わり、粘性土では粒子配列と粒子間の界面化学的な構造強さが、砂、レキ等の粒状物は個体粒子の摩擦とかみ合いが影響するといわれる。とくにロック材のような粒度からなる材料の密度を高める、摩擦とかみ合いをよくするには締固めエネルギーを増すことが有効であるが粒度組成の影響はどうであろうか。従来、ロック材の力学試験には、試料採取時の粒度を参考にした修正粒度を用いていたが、採取場所、採取方法による粒度組成が異なることの力学数値への影響も無視できないと思われる。また材質が多様であるために、材質間の相互比較するとか、ある時点で必要に応じて試験を行うことができない時など、他の類似材料の試験値を参考に定めることがあるが、信頼性を高めるうえではある程度試験時の条件を揃える必要がある。当室では既存資料を参考に試験時の粒度組成を三種類に固定しこれに基づいて試験を行うようにしている。前回この方法での粒度組成が締固めに及ぼす影響について報告したが、せん断強さの資料も蓄積されてきたのでこれについて報告する。
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