国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 札内川ダムの地下水観測について

作成年度 1986年度
論文名 札内川ダムの地下水観測について
論文名(和訳)
論文副題 昭和60年度(E-19)
発表会 昭和60年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和60年度技術研究発表会
発表年月日 1986/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
赤坂友二
神保正義
橋本三郎
石田勝
抄録
札内川ダムは、昭和56年度から実施計画調査となり、本格的な調査が始められた。また昭和60年度から建設事業に着手し、現在工事用道路の着工準備中である。札内川ダムは、日高山脈の中央部の十勝川水系札内川上流に建設される高さ114mの重力式コンクリートダムである。ダムサイトの基礎岩盤は、先白亜紀の日高累層群の中の川層群に属し、細粒及び中粒砂岩が主体の堅硬緻密な岩である。しかし、表層部は風化を受けて節理が発達している。ダムサイトの地質調査の一環として、ボーリング孔を利用し、地山の地下水位の観測を行っているが、当初より左右岸の地下水位が低い傾向にあることが指摘されていた。このため、小亜59年度から主なボーリング孔に自記水位計を設置し、ダムサイトの地下水調査としては、あまり例のないと思われる地下水位の連続観測を行った。また、昭和60年度が当ダムの水理地質特性の一つである地下水位の2重構造を立証するため地下水観測の方法を工夫し、ボーリング孔にセメンテーションすることにより、表層部の高透水帯からの地下水の流入を防ぎ下部層の地下水位のみ観測することを試みた。本報告は2ヶ年の連続地下水位観測で得られた貴重な資料を提供し、考察を加えることにより、今後のダムの地質調査における地下水観測のあり方について提言するものである。
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