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 順傾斜式減勢工の設計と移動床による水理模型実験について

作成年度 1986年度
論文名 順傾斜式減勢工の設計と移動床による水理模型実験について
論文名(和訳)
論文副題 昭和60年度(E-26)
発表会 昭和60年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和60年度技術研究発表会
発表年月日 1986/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
中島均
斎藤孝雄
船木博康
抄録
ダムの減勢工としては、水平水叩きによる減勢方式が一般に行われているが、二風谷ダム減勢工の対象流量は、計画最大放流量が3,850m3/s、ダム設計洪水流量が6,200m3/sと既往のダムの例に比べ、はるかに大きく、減勢対象流量の幅が大きい。このため、水平水叩き方式では最適流量より流量が大きいときは露出射流に、流量が小さいときは潜流となり減勢がむずかしい。また、下流約2㎞に設置されている頭首工が将来撤去される見込みであることから、現在下流水深に対しても、将来下流水深に対しても十分な減勢方式を決定しなければならない。このため、減勢工の設計にあたっては、広い範囲の流量に対応可能で、かつ、下流水位の変動に対しても減勢可能であることが必要である。当ダムでは、河床の深さが10m程度であることと、下流水深を生かして順傾斜式減勢工として設計し、推理模型実験を行った。また、頭首工撤去後のダム放流水の下流河道に与える影響についても、移動床による水理模型実験で確認したので報告する。
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