農業経営の生産性を高める上から、高性能な大型機械の組織的、且つ効率的な利用と、作物の品質向上を図ることは、極めて重要なことであり、この機械化一貫体系と、作物の品質向上を推進する上で、大きな障害となっているのが、耕地の石礫であり、現在その抜本的な除礫対策が急務とされております。ことに、北海道における国営農用地開発事業で実施される除礫工事は、従来レーキドーザーによる掘り起し、人力による集積、トラック等による排礫という工程で行なわれてきましたが、要除礫層内の完全な除礫は困難であり、経年後においても更に除礫が必要となるなど、受益農家からは、更に徹底した除礫が強く要望されているところであります。又、近年一般化されつつある除礫の機械施工について、本地区において、昨年度に自走式除礫選別機(花本式バイブレーションスクリーンローダー)による石礫除去の試験施工を行い第1報として発表しており、今回その続報として、今年度除礫機械(ストンローダー)により施工した資料を基に、除礫施工について第2報として報告するものであります。機械除礫の資料としては、本地区以外にも同事業所内で機械除礫を行いました下川・名寄・サンルの除礫資料も合わせて検討を行いました。 |