国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 河川事業と水産資源の保護

作成年度 1987年度
論文名 河川事業と水産資源の保護
論文名(和訳)
論文副題 昭和61年度(D-36)
発表会 昭和61年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和61年度技術研究発表会
発表年月日 1987/06/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
佐藤徳人
笹木重昭
沖富士男
岡島隆雄
抄録
指定河川、標津川は道内でも有数のサケ・マスの遡上河川として知られており、又地元の基幹産業(水産業)における重要な河川として位置付けられている。標津川の治水事業は農業基盤整備事業関連に伴い、地域の発展に寄与する目的で、昭和28年から当建設部で改修工事を実施している。近年の水産業は、200カイリ、北洋漁業の減船等の問題から資源の増殖へと転換され、ふ化放流事業が新たに見直されている。標津川について、水産資源の増殖保護を目的とした施策が積極的に求められ、水産庁において、遡河性魚族関連モデル河川として指定されサケ・マス増殖モデル施設の建設が昭和60年に実施され、現在その効果を上げつつある。これに関連して地元住民からはこのモデル施設をメインとした河川周辺の空間利用が求められ当建設部としてもこれら住民の要望を受けとめ従来の治水事業に環境保全を考慮した事業を実施している。都市空間の高度利用は一級河川で実施されているが、過疎化の著しい地域においても河川空間の利用について叫ばれることが今後予想される。ここでは、治水と標津町の基幹産業を考慮した河川整備について紹介する。
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