国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 河川に関する情報管理について

作成年度 1987年度
論文名 河川に関する情報管理について
論文名(和訳)
論文副題 昭和61年度(D-39)
発表会 昭和61年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和61年度技術研究発表会
発表年月日 1987/06/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
一法師隆充
馬場仁志
前田富男
抄録
石狩川流域は、過去のたびかさなる洪水災害を経験しながらも、治水事業の成果は着実に高められてきた。しかしながら、札幌周辺を中心として、道央圏への人口・資産の進出集中がすすみ、一度大洪水が発生した場合、その被害は甚大なものになるという潜在的な危険性を内蔵している。堤防などの治水施設によって洪水災害をなくすることは、完全には困難であるが、ハードウェアーの限界を水防情報管理システム等のソフトウェアーでカバーすることによって被害の軽減を計ることは可能である。現在まで収集・処理・分析・判断・伝達といった水防情報の管理における各段階は河川情報システム、洪水予測システム、洪水対策用ファクシミリなどによって大量化、迅速化されてきた。しかしこれからの情報管理の姿はあ社会的なニーズおよび情報化の進展に対応して急速に進化するものと考えられる。まず情報の収集の段階ではレーダ雨雪量計の導入、気象衛星の画像受信、河川情報センター及び各種の河川施設監視データ等の情報ソースの急速な増加が見込まれている。処理・判断の段階では、これらの大量の情報を統合化し、その上での高度な処理・判断を可能にする情報管理システムの確立が、また伝達の段階では河川関係機関、一般の利用者の多様化したニーズの分析を行ったうえで対応、加えて水文情報・各種河川情報の蓄積・検索・利用の高度化等が上げられる。本報告ではこれからの高度情報化社会に着実に対応して、総合的な防災体制の強化を目的にした全体的な情報管理システムへの幾つかの提示を行うものである。
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