国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 小型深浅測量システムの開発-赤外光波による距離計の応用-

作成年度 1987年度
論文名 小型深浅測量システムの開発-赤外光波による距離計の応用-
論文名(和訳)
論文副題 昭和61年度(I-2)
発表会 昭和61年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和61年度技術研究発表会
発表年月日 1987/06/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
松坂弘晃
中塚進
北村征
抄録
釧路港は道東の拠点港として広大な背後地を有し、背後地の開発が進むとともに重要港湾として大きな発展をとげてきており、特に西港地区は昭和44年度より建設工事が開始され、完成時には2,000万tの取扱能力を有する近代港湾となる予定である。これら港湾建設工事において着工前及び工事中の施工管理あるいは、計画立案のための諸調査は重要であり、このため気象(風、気圧、温度)、地象(水深、土質)、海象(波浪、潮位、流れ、漂砂)、環境(水質、底質)等の観測、測定が行われているが、中でも水深調査(深浅測量)は最も重要な業務といえる。しかし、現在の深浅測量は音響測探機によって行われており、記録紙にスケールを当てながら読みとる、いわゆる音測記録の整理には多大の労力と時間を要するのが現状である。また、深浅測量時の測量個所の位置出しや、測量洗の誘導等はトランシット、六分儀等によって実施しているが、これらの機器による測量には誤差も多いため高精度測量装置の導入の検討が求められていた。深浅測量業務の高精度化及び省力化を目的とした試みは、すでに電波距離計と大型コンピュータを利用した大規模深浅測量(苫小牧港あおさぎ丸)によって成果をみているところであるが、このたび、光波距離計の応用とパーソナルコンピュータの組合せによって必要の都度簡便に測量できることを目的とした可搬型の小型深浅測量システムを開発し、釧路港に導入したのでその概要を報告する。
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