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 重力式防波堤の設計に関する一考察

作成年度 1987年度
論文名 重力式防波堤の設計に関する一考察
論文名(和訳)
論文副題 昭和61年度(G-23)
発表会 昭和61年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和61年度技術研究発表会
発表年月日 1987/06/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
浦辺信一
抄録
重力式防波堤は、各防波堤の構造形式の中でも最も一般的で、施工実績の多い構造形式である。重力式防波堤の設計については、これまで数多くの実績が積まれてきており、その設計法についても、これまでに、その実績のなかで十分な安全に対する信頼性が確立されてきたものと考えられる。重力式防波堤の断面の設計は、滑動、転倒、地盤の支持力などの想定した崩壊モードごとに、その安定性の照査を行い、必要な断面の諸元を試行錯誤によって決定することで設計を行ってきている。この設計法の基本姿勢は、今後とも変わらないものと考えられる。ところで、重力式防波堤の想定される各崩壊モードの中でも、道内の防波堤の設計事例を調べてみると、最も断面決定の要因として挙げられることの多いのは、防波堤本体の滑動に対する安定性で、次いで、基礎捨石マウンド上面の支持力(端し圧)、さらに、基礎捨石マウンド下の地盤の支持力となっている。なお、防波堤本体の転倒で、重力式防波堤の断面が決定された事例については極めて希である。今回の報告では、上記の重力式防波堤の断面の決定要因のうち、その影響が最も大きい防波堤本体の滑動に対する安定性の照査方法について若干の考察を加え、その問題点について指摘を試みたので、その結果について述べる。
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