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 河道災害発生・防止に関する研究(新規)

作成年度 1987年度
論文名 河道災害発生・防止に関する研究(新規)
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(A-2)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
抄録
河道災害の発生、防止については、河川改修計画に基づき計画的に推進しているが、完成に到るまでの改修途上の河川において、河岸、堤防の欠壊や河川工作物の被害が発生している。河道災害には、①低水路河岸及びその護岸の欠壊、②堤坊の欠壊、③堤坊構造物、橋脚近傍の局所洗掘、河床低下による被害、④湾曲部での局所洗掘による被害、等があり、河道災害の要因には、①低水路と堤防法線の不整合、②上下流のでの改修のアンバランス、③構造物の影響、④砂州の影響、⑤既設護岸の設置位置、⑥河道形態、⑦河岸の土質強度、等が関係すると考えられる。河岸欠壊においては、欠壊幅が大きくなった場合、堤坊への危険度が増すこと、市民の親水施設である高水敷に破壊を与えること、被災したまま放置すると、それらは、また、河道へ大きなインパクトを与える。また、湾曲部局所洗掘による河道横断形の変化は、粗度係数、水位、流向に影響を与え、更に、構造物への被害、護岸根入れへの被害、上下流部での河床の上昇、堆積等の被害を助長する。護岸の欠壊等の被害では護岸の設置位置が悪く、被災する場合があり、この対応として護岸を前出しすることで高水敷幅を確保し、水衝部を解消することで被災を軽減するという方策等が考えられる。しかし、このような後追的な改修ではなく、河道災害を未然に防ぐための方策を講じ、河道災害の防止に努める必要がある。河道災害発生のメカニズム、復旧対策、防止対策については、未だ解明されていない点も多いことから、これらの議題について調査検討し、河道災害の予測モデルを通して、①河道災害の少ない改修方式、②その対策の範囲、③一連区間の施工方法(施工順位)、等について考えるものである。
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