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 清幌床止改築工事について(第1報)

作成年度 1987年度
論文名 清幌床止改築工事について(第1報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(河-5)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
秋山泰祐
手代木隆二
宇佐美彰
松本剛一
抄録
清幌床止は石狩川と合流する夕張川のKP約9km地点に位置している。夕張川はもともと千歳川の支流であった夕張川を14年間の歳月を費し切替工事を行い、昭和11年夕張川新水路として完成通水した河川である。本床止工も新水路の洗掘防止として昭和12年1段4m2段計8mの落差のある床止工を設置したのが現在の清幌床止で新水路の河床安定に重要な役割を果している。設置以来約半世紀の間昭和46年に下流床止1部改築まで数度の被害を受け補修工事を行っているが、老朽化が著しく、流下能力不足等から、今回床止の機能回復を図るため、昭和61年度より特定構造物改築事業に採択され全面改築することになったものである。新床止改築は現施設の下流部に1段2mの高さの床止を3段、計6mの落差のある床止群とし、低水路幅は現況50m前後に対し70mの幅を有し、延長約900m、最大掘削深さは約13mと大規模工事となっている。施工に当たっては、桟橋による半川締切工法の採用により、下流床止ヵ所から左岸、右岸の順に仮締切を転用し床止3基、護床、護岸等を施工する。清幌地区は、いわゆる軟弱地盤地帯に位置し、軟質な粘性土層を主体とする沖積層は最大で25mの層厚に達する。また、その下位の洪積層には被圧水頭が標高で8~9mに達し、水圧が21~22t/㎡と高水圧の被圧地下水を有する砂礫層が存在する。本工事では、このような地盤条件を背景に施工管理による計測施工を実施するとともに、完成後の構造物の安全管理ならびに地盤の長期的な挙動変位の計測を行っており、本稿で第1報として現場計測体制と工事の経過を示すものである。
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