国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 石狩川大型水理模型実験

作成年度 1987年度
論文名 石狩川大型水理模型実験
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(河-13)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
清水康行
抄録
石狩川の河口付近は、わん曲、急縮、急拡などが連続し、河道計画上特に問題となる区間である。このため、土木試験所では昭和54年度より縮尺50分の1の大型模型実験を行い、河道維持上の問題点の把握および河道計画に関する検討を行っている。昭和54年度から昭和58年度においては、固定床の実験が行われ、既往出水の再現、計画流量流下時の問題点、計画法線形および断面形の比較検討が行われた。この中で特に問題となったのは、KP3~6の大わん曲部における河道計画であり、法線形の比較実験および各種の制約条件(経済性、河口橋、志美運河、段階施工上の問題など)から、現在の河道を生かしつつ、洪水処理用のバイパスとして新水路を併用する2way方式の河道計画が最も有利であると判断された。しかしながら、石狩町の市街部に隣接する本区間は、極端なわん曲部である上にわん曲部の出口は堤防法線等の制約から急縮部なっており、既往の出水時においても外岸側の著しい深堀れと内岸側の堆積現象が問題となっている区間でもあり、河道計画の策定に際してはこの部分の河床変動のコントロールということが重要なポイントとなる。そこで、このわん曲部における河床変動の定量的な把握と、局所洗堀に対する対策の検討を目的とし、昭和59年度からは、石炭粉を用いた移動床実験を行うこととした。昭和60年、61年度においては、計画流量を対象として、「できるだけ対策工なしで洗堀・堆積の少ない河道」を目差した法線形の比較実験が行われ、この結果、計画河道形状が得られた。ここで、残された課題は、この2way河道が長期にわたって維持が可能かどうかということである。特に問題となるのは、長期間にわたる中小流量の繰り返しにより左右岸水路のいづれかが土砂の堆積により埋没してしまうというようなことが、起り得るかどうかということである。そこで、昭和61年度以降は、この2way河道の長期変動の予測という問題に主眼を置いて検討を行うこととなった。本文は、上記課題に基き行われた昭和62年度の実験および検討結果について報告するものである。
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