国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 衝撃加速度による土の締固め度の予測の可能性について

作成年度 1987年度
論文名 衝撃加速度による土の締固め度の予測の可能性について
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(共-7)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
後藤彰
能登繁幸
抄録
現在、土工の盛土締固め管理は、ジャー式装置による砂置換が一般的となっている。この方法は、地盤に掘った穴の体積を砂で置換することにより土の体積を間接的に測る体積測定法であり、土質に対する適性の広さや測定精度の良さおよび操作が簡単なことなどから広く用いられている。しかし、その反面、装置が煩雑になること、試験結果が判明するまで所要の時間を必要とすることなどが欠点としてあげられており、最近の施工技術の高度化や迅速化に対し一歩立ち遅れた方法となりつつある。一方、この砂置換法による密度の測定方法に代わる試みとして、1950年頃に米国で開発されたガンマ線密度計や中性子水分計のラジオアイソトープの密封線源を利用した、いわゆるRI法と呼ばれる方法が最近ひんぱんに利用されるようになってきた。この方法は、測定時間が短く、しかもその試験結果が直ちに得られることや測定精度も良く取扱いも簡単なことから、最近の施工技術のスピードに対応できる締固め管理方法の一つとして注目されてきている。このように、盛土締固め管理の測定方法が各方面でさかんに取りざたされ、施工技術の高度化に対応すべく努力がなされているが、当研究室においても、盛土締固め管理に関する試験の簡略化を目的とした各種の試験研究を重ねてきた。本研究は、加速度計を内蔵したランマーを土に自由落下させたときのランマーの衝撃加速度の大きさが、土の密度や強度と密接に関係するとの予想の基に衝撃加速度の大きさを測定することにより土工の締固め管理を試みようとするものであり、昭和60年度より研究を進めてきたところである。本報告は、北海道各地から採取した土に対して、室内で落下衝撃試験を行って衝撃加速度と土の密度や強度に関する諸因子との関係を検討し、現地においては、施工中の盛土に対して落下衝撃試験を行って、室内試験結果と比較しその適用性を検討したので合わせて報告する。
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