国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 浚渫土砂投棄に伴う海底地形変化とその魚礁的効果について

作成年度 1987年度
論文名 浚渫土砂投棄に伴う海底地形変化とその魚礁的効果について
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(港-18)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
梅沢信敏
大沼松蔵
武内智行
抄録
何らかの原因で、下層あるいは深層の水が表層あるいは上層へ引き上げられる現象を湧昇といい、その流れを湧昇流という。湧昇域では、栄養塩に富んだ下層水が上昇してくるので、海洋の一次生産(植物プランクトンの増殖)に対して効果があり、生物生産性が高くなることが知られている。湧昇流は、ペルー沿岸域で有名な大規模な環流の発生している海域ばかりでなく、比較的小規模な海底の起伏によっても発生し、一般に好漁場となることが多い。一方、我が国初の掘込み式港湾として有名な苫小牧港では、昭和40年代を中心に西港掘込みに伴う大量の余剰浚渫土砂を西港沖約7kmの海域に処分しており、海底に人工の土砂マウンドが形成されている。そこで、この沖捨区域の追跡調査を行い、漁礁としての有効性を検証することを目的として、昭和61~62年度の2か年に亘って、各種の調査を実施した。本報文では、これまで得られた結果より、①沖捨マウンドの安定性、②地形性湧昇流の存在、③沖捨海域と対照海域(沖捨海域と同水深帯)との生態特性の違い、について、とりまとめたものである。
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