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 苫小牧東湾東-12m岸壁控組杭水平載荷試験について(第2報)-岸壁控組杭基礎の設計法に関する一考察-

作成年度 1987年度
論文名 苫小牧東湾東-12m岸壁控組杭水平載荷試験について(第2報)-岸壁控組杭基礎の設計法に関する一考察-
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(港-20)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
金田充
高橋重男
上川浩幸
梅沢信敏
抄録
現行の港湾設計基準における組杭設計法では、組杭頂部にかかるタイロッド張力や上載荷重などの外力に対して各斜杭の軸方向支持力のみによって抵抗するものとして設計することができるとしているが、実際には杭の曲げ抵抗による軸直角方向支持力が、必ずしも無視できない場合も多いと考えられる。そこで杭の曲げ抵抗を考慮した岸壁控組杭の設計法についての検討を行うことを主目的として、昭和61年度に苫小牧東港東-12m岸壁において、杭頭部を笠コンクリートで剛結した控組杭基礎の水平載荷試験を実施した。前報では水平力作用時の荷重~応力~変位のメカニズムについて測定結果を基に解析を行った。それらを要約すると、① 水平力に対する組杭の支持機構は、杭の軸方向力と曲げ抵抗とで構成されており、本試験において測定された軸 力は港湾設計基準による計算値の約1/3程度であった。② 杭の曲げ抵抗も考慮した変位法は、組杭の実際の挙動により即した解析法であると考えられるが、同法で用いる 杭軸方向バネ定数Kvの設定には今後、検討を要する。ということがわかった。そこで、本報では変位報で用いるパラメータについて本試験結果を基にさらに検討を進め、組杭の支持機構についての推定精度を高めるとともに、現行法を用いた既存の控組杭基礎に変位法を適用した場合、どの程度断面を低減できるのかの試算を行った。
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