国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 苫前ダム補償林道の排水処理について

作成年度 1987年度
論文名 苫前ダム補償林道の排水処理について
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(ダ-15)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
真崎義則
武井厚治
小林正敏
抄録
苫前ダムは、国営直轄かんがい排水事業「苫前地区」の一環として、苫前町の水田660haの用水供給、海岸丘陵地の畑地かんがい890haの用水確保のため、古丹別川水系三毛別川上流に建設される農業用利水ダムである。山地が多く、しかも花崗岩風化土などの受食性の高い特殊土壌におおわれた四国瀬戸内急傾斜地帯をはじめ広島、神奈川、静岡などの各県では、古くから排水路兼用道路が農地保全事業により建設されてきたが、本道においては施工例もほとんどなく一般にはあまり知られていないのが現状である。水兼道路〔Waterway-road〕とは、降雨時に道路に雨水が集まり排水路として利用できる場合、排水路と道路を区分してそれぞれを整備するよりも排水路の機能と道路の機能を兼ね備えた一体の施設として整備した方が有利な場合がある。これを排水路兼用道路という。本道においてはこれらの内地各県に比べ用地取得上の問題がはるかに少なく、また開発の歴史そのものが浅く、比較的よい条件の地区から事業が進められてきたことなどが、水兼道路という概念が普及しなかった一因とも思われる。本報文では、道内におけるその数少ない一例として、苫前ダム工事に伴い水没する林道の付替補償延長8.3kmのうち、ダム直下右岸の約400mの排水処理工法として水兼道路を採用するに至った経緯と、各地の水兼道路についての紹介を行なうものである。
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