国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 函館新道新大沼トンネル工事における鉱化変質作用地質対策について

作成年度 1987年度
論文名 函館新道新大沼トンネル工事における鉱化変質作用地質対策について
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(道-3)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
鈴木達己
池田兵十郎
村田省三
依田忠雄
抄録
新大沼トンネルは函館新道3工区に位置し、七飯町の現大沼トンネルとほぼ平行して約100m東側に計画されており、完成後は新旧2本のトンネルとして各々一方向二車線(一方通行)で共用する予定である。また、当トンネルは大沼国定公園内に属するため自然環境への配慮上、トンネル延長は現トンネル(L=540m)より長い747mで計画されている。掘削対象地山鉱化変質作用を受けているため、岩盤中には膨張性地圧の原因となる粘土鉱物(モンモリロナイト、カオリン等)及び重金属類が含有している。さらに酸性湧水の発生も予想され、力学的にも化学的にも問題を多く抱え実績も少ないことからその対応策について種々検討が加えられたトンネルである。したがって、設計・施工にあたっては、既成概念にとらわれることなく、安全性、耐久性を重視したが、経済性についても追求するのは当然であり、そのため計測も実施したところである。以上のように、本報告は「鉱化変質作用を受けたトンネル地質の対策」に主眼を置き、主としてトンネル掘削工法の検討について報告するものである。なお、当トンネルの工事は、始まったばかりであり、工事にともなうズリ処理、設計の修正等については今後の機会に報告したいと考えている。
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