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 礼文華トンネル補修工事(ロック・アンカー工法)について

作成年度 1987年度
論文名 礼文華トンネル補修工事(ロック・アンカー工法)について
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(道-6)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
中屋正治
林哲雄
坂本稔
抄録
礼文華トンネルは北海道南西部に位置し、函館と室蘭を結ぶ一般国道37号豊浦町の礼文華峠(標高293m)を貫く延長1152mの道路トンネルである。本トンネルは昭和37年に着工し、変質を受けた変朽安山岩及びモンモリロナイトを含む吸水膨張性著しい角礫凝灰岩が分布する等地質条件が悪く、湧水、偏圧、盤膨れおよび泥ねい化による支保工、覆工の変状等難工事のすえ昭和40年完成している。このトンネルは新オーストリア方式(底設導抗先進上部半断面工法)により掘削されたが完成後も激しい偏圧や舗装面の盤ぶくれが続き、覆工コンクリートの目地部やクラック等から湧水が多発し、ツララ、壁氷の原因になっているため、昭和41年~42年にかけて漏水防止工を実施している。その後もクラックや漏水の発生が継続し、昭和45年~46年に地山補強と止水を兼ねて薬液注入工及び排水処理工を行い現在に至っている。しかしその後のボーリング調査では薬液注入剤がほとんど認められず、地下水中に溶脱したこともあり、依然として偏圧による覆工コンクリートの押し出し等変状の進行が見うけられる。当路線は函館と室蘭を直結する主要幹線であり、大型車交通量が約35%と高いこともあり、大型車による車両通行上の危険も出て来たため、なんらかの対策を検討することになった。本発表ではトンネルの現状、設計、施工、対策効果等について報告するものである。
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