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 雪上マーキングと雪壁面の誘導標示について

作成年度 1987年度
論文名 雪上マーキングと雪壁面の誘導標示について
論文名(和訳)
論文副題 昭和62年度(道-18)
発表会 昭和62年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和62年度技術研究発表会
発表年月日 1988/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
奥田稔
福田征剛
小林光一
抄録
留萌地方は、北海道の中でも冬期間強い北西からの季節風の影響を真面に受けるため、この地は、強風で、しかも積雪も多く冬は厳しい地域である。したがって、吹雪の発生頻度が非常に高い。また、海岸線から離れた内陸部においては、地吹雪や低温多雪となって表われることから、道路を走行するドライバーの目測を誤らせ、路肩に自動車を突っ込ませたり、これを避けるため道路の中央部に寄ることから、対向車線にはみ出し、対向車と接触および衝突する交通事故の発生原因ともなっているが、これとは別に低温多雪の地区では、晴天・曇天時における白一色の目標物の少ない道路路面や雪壁面もドライバーが走行中に自分自身の位置や方向を誤らせる要因となっている。しかし、この要因の外に実際は、冬期間の道路パトロールの中での確認によると、地吹雪や晴天・曇天時の目標物の少ない路面であっても夏期間と変わらないスピードで走行するドライバー、あるいは道路中心に目標物がないため、中央部や対向車線を走行するものもある。こうしたことから、冬期間の交通事故発生は、気象条件・状況や道路状態を考慮に入れないドライバーのマナーの悪さに起因することによるものが多いことも事実である。これらのことから、道路除雪・維持作業の安全性の向上と効率化、維持担当者の交通事故発生に伴う様々な対応を減すと共に、道路管理者として冬期間の交通事故を少しでも減したいと言う目的から、留萌開発建設部では、次のことがらを検討した。それに路面の中心にある圧雪やアイスバーン上に区画線を設置すること、それを雪上マーキングと名付け、もう一つは、白い雪の壁に誘導標示を施工することである。これらの試験施工場所として選定したのは、雪上マーキングについては、一般国道233号留萌市美葉牛峠で、雪壁面の誘導標示を同じく留萌市大和田地区において実施したので、その結果を報告するものである。
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