国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 人工リーフに関する水理模型実験

作成年度 1988年度
論文名 人工リーフに関する水理模型実験
論文名(和訳)
論文副題 昭和63年度(共-8)
発表会 昭和63年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和63年度技術研究発表会
発表年月日 1989/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
谷野賢二
水野雄三
工藤昇
抄録
胆振海岸は、北海道の中央南部に位置し、太平洋に面した延長約29㎞の漂砂海岸である。海岸沿線は、道央経済の中心的な地域を背後地にもつとともに、道南・道央を結ぶ36号線、JR室蘭本線が通る交通の要所となっている。しかし、従前から海岸浸食が問題となっており、海岸線沿いに住宅地、工業地帯が展開しているため、海岸保全事業を実施し、これに対処してきているが、災害も多く抜本的な対策が急務となっている。このため、63年度より直轄海岸保全施設整備事業により、抜本的な対策を実施して行くこととなった。浸食対策構造物としては離岸堤があり、これまでに全国各地で施工され、越波や海岸浸食等に対する海岸防災の面でその機能を発揮してきた。しかし、近年の傾向として、単に海岸保全のみならず、親水性海岸の造成という海浜利用の見地から、景観等を考慮に入れて周辺環境と調和を計ることが、こうした構造物に要請されるようになってきた。人工リーフと呼ばれる広天端潜堤はこのような背景を踏まえた工法の1つである。その名のとうり、これは珊瑚礁の持つ消波機能を人工的に作り出そうとするものである。本文は、海岸浸食対策として人工リーフ工法の胆振海岸への適用を検討するに当たって、その波浪減衰効果、堤沖側の反射波特性、堤内水位の上昇量等について水理模型実験を実施したので、その結果を報告するものである。このうち、堤の反射波特性、堤内水位の上昇量等について水理模型実験を実施したので、その結果を報告するものである。このうち、堤の反射波特性は船舶の航行に影響するだけでなく、重複波による海底の洗掘、堆積現象を引き起こす可能性があるので注意する必要がある。本報告において、この種の海底地形変化については検討されていないが、この点に関しては今後実験を行うつもりである。
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